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医療情報に関するご注意

本記事は公的機関の資料と各クリニックが公式サイトで公開している情報を整理したものであり、施術の効果・安全性を保証するものではありません。眼瞼下垂の手術は、医師が病気による障害の治療と判断した場合は保険診療、美容を目的とする場合は自由診療になります。腫れ・内出血・左右差などのリスク・副作用が各院の公式サイトに記載されています。手術の適否と保険の対象になるかは、必ず医師の診察でご確認ください。本記事は個別の医療アドバイスを行うものではありません。(本記事の確認日:2026年10月29日)

眼瞼下垂の手術は保険適用でいくら?挙筋前転法は片目7,200点(3割で21,600円)|湘南・TCB・もとび・ガーデンの自由診療は14.8万〜66.4万円

眼瞼下垂の手術を調べると、「保険適用」「保険で受けるといくら」という語と、美容外科の数十万円の料金表が並んで出てきます。同じ「眼瞼下垂の手術」でも、健康保険を使う保険診療と、全額自己負担の自由診療(美容外科)では、料金の決まり方がまったく違います。

この記事では、保険診療の手術料を厚生労働省の診療報酬点数表(2026年6月1日から適用)から計算し、湘南美容クリニック・TCB東京中央美容外科・品川美容外科・もとび美容外科クリニック・ガーデンクリニックの5院の公式サイトにある眼瞼下垂の料金と、保険についての記載を、2026年10月29日に確かめて並べました。

先に答え:眼瞼下垂の手術は保険適用でいくら?自由診療とは何が違う?(2026年10月29日確認)

  • 保険診療の点数:診療報酬点数表の「K219 眼瞼下垂症手術」は、1 眼瞼挙筋前転法7,200点・2 筋膜移植法18,530点・3 その他のもの6,070点。手術の点数は片側(片目)ごとの点数です
  • 3割負担の手術料の目安(当編集部の計算):眼瞼挙筋前転法なら片目21,600円、両目43,200円。初診料・検査・麻酔・薬などは別にかかり、総額ではありません
  • 自由診療の料金:4院の公式料金表の通常価格で148,000円〜664,000円(術式・両目か片目か・税の表示は院ごとに違う)。品川美容外科は目元の料金表に眼瞼下垂の項目を見つけられませんでした
  • 保険が使えるかは医師の診断で決まります:日本形成外科学会は、病気による障害の治療には健康保険が適応され、美容上の理由の手術には効かないと説明しています。TCB・もとび・ガーデンは自院の治療を保険の対象外と書いています

出典は記事末尾の厚生労働省の資料と各院公式ページ。

両院の眼瞼下垂のメニューは自由診療で、保険は使えないと各院が書いています。保険の対象になるかは医師の診断で決まります。腫れ・内出血・左右差などのリスクは各院の施術ページに書かれています。

この記事の作り方

  • 調べた対象:保険診療の眼瞼下垂の手術の点数と、美容外科5院(湘南美容クリニック・TCB東京中央美容外科・品川美容外科・もとび美容外科クリニック・ガーデンクリニック)の公式サイトにある眼瞼下垂の料金・保証・ダウンタイム・保険についての記載
  • 参照した資料とページ:厚生労働省の診療報酬点数表(令和8年厚生労働省告示第69号の医科点数表)と「令和8年度診療報酬改定について」、厚生労働省の高額療養費制度のページ、日本形成外科学会・日本眼科学会・日本眼形成再建外科学会の一般向けの解説、各院の施術ページ・料金表・よくある質問・保証制度のページ。比較サイト・口コミ・SNSの情報は使っていません
  • 確認日:2026年10月29日
  • 計算の扱い:保険診療の金額は、点数表の点数に1点10円を掛けた当編集部の計算です。両目の金額は、片側の点数を2回分として計算しました。実際の窓口での支払いは、初診料・再診料・検査・麻酔・薬などが加わり、医療機関や状態によって変わります
  • 法令・制度の説明の範囲:点数表の記載と、厚生労働省・学会が一般向けに公開している説明の範囲で書いています。どの術式が点数表のどの区分にあたるか、保険の対象になるかどうかは、医療機関が診断にもとづいて判断します
  • 確認できなかった項目:「記載を見つけられませんでした」と明記し、読んだページの名前を添えています
  • 順位づけや推奨の意図はありません:院の並びは五十音順などではなく、調べた順です。特定の院・術式・保険診療か自由診療かを勧めるものではありません

保険診療の眼瞼下垂の手術は何点?3割負担でいくら?

保険診療の料金は、厚生労働省が定める診療報酬点数表で全国一律に決まっています。2026年6月1日から適用されている点数表(令和8年厚生労働省告示第69号の医科点数表)では、眼瞼下垂の手術は「K219 眼瞼下垂症手術」として、次の3つの区分に分かれています。

また、点数表の手術の通則には「対称器官に係る手術の各区分の所定点数は、特に規定する場合を除き、片側の器官の手術料に係る点数とする。」とあります。まぶたは左右にあるため、K219の点数は片側(片目)の手術の点数として読めます。

〔表1〕診療報酬点数表「K219 眼瞼下垂症手術」の点数と、手術料の計算(点数は2026年10月29日確認・金額は当編集部の計算)
区分点数(片側)片目の手術料(1点10円)片目・3割負担両目の手術料(2回分)両目・3割負担
K219 眼瞼下垂症手術 1 眼瞼挙筋前転法7,200点72,000円21,600円144,000円43,200円
K219 眼瞼下垂症手術 2 筋膜移植法18,530点185,300円55,590円370,600円111,180円
K219 眼瞼下垂症手術 3 その他のもの6,070点60,700円18,210円121,400円36,420円

ここに書いた金額は手術料だけです。実際の窓口では、初診料・再診料、検査、麻酔、薬など、そのとき行った診療の分が加わります。何が加わるかは医療機関と状態によって変わるため、総額はここでは計算していません。窓口の負担割合は年齢や所得によって1割・2割・3割に分かれます(たとえば眼瞼挙筋前転法の片目の手術料72,000円は、1割なら7,200円、2割なら14,400円になります)。

点数表には、手術の名前(眼瞼挙筋前転法・筋膜移植法・その他のもの)は書かれていますが、美容外科のメニュー名(挙筋短縮術・切らない眼瞼下垂など)が点数表のどの区分にあたるかは書かれていません。保険診療でどの区分の手術を行うかは、診察した医療機関が判断します。

医療費が高くなったときの高額療養費制度

厚生労働省は、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が上限額を超えた場合に、その超えた額を支給する「高額療養費制度」を設けています。同省のページは、「上限額は、年齢や所得に応じて定められており」と説明しています。また、2026年8月からは月ごとの上限額の見直しと、新たに年単位の上限額(年間上限)が設けられたと案内しています。自分の上限額や手続きは、加入している健康保険の窓口で確かめてください。

保険が使えるのはどんな場合か(学会の一般向けの説明)

日本形成外科学会は、一般向けのページ「形成外科と健康保険」で、保険と自費の線引きを次のように説明しています。

簡単に言いますと、病気や外傷(ケガ)による障害を治療する場合には健康保険が適応されますが、美容上の理由で手術を受ける場合には健康保険は効きません。

同じページは、健康保険では疾患や治療方法が点数化されていることを説明したうえで、「逆にその点数表にない項目はすべて自費扱いになってしまいます。」とし、二重まぶたの手術を健康保険が効かない美容外科の手術の例に挙げています。さらに、「一方健康保険制度を全然利用せず、自費診療のみの施設(病院・医院・クリニック)もあります。」と書いています。

日本眼科学会の病気の解説(監修:日本眼形成再建外科学会)は、眼瞼下垂を先天性と後天性に分け、後天性では加齢によるものが多くを占めると説明しています。また、「筋肉や神経に異常はないものの、加齢によって弛緩した皮膚が視界を遮るように垂れ下がった状態(眼瞼皮膚弛緩症)も後天性眼瞼下垂に含まれます。」としています。治療については次のとおりです。

先天単純性眼瞼下垂、加齢性眼瞼下垂は手術で治療しますが、すべての眼瞼下垂が手術治療の適応になるわけではありません。

同じ解説は、重症筋無力症のように内科的な治療を行う場合や、原因を治療することで改善することがある場合を挙げ、「そのため、眼瞼下垂の治療では、まずその原因を正しく診断することが重要になります。」と書いています。

自分のまぶたの状態が保険診療の対象になるかどうかは、医療機関での診断で決まります。当編集部は、保険が使えるかどうかを判断する立場にありません。

眼瞼下垂の手術は何科で受ける?

学会の一般向けの解説では、眼瞼下垂は眼科と形成外科の両方の分野で扱われています。

  • 日本眼科学会:一般の方向けの「病気の解説」に眼瞼下垂の項目があります(監修は日本眼形成再建外科学会)
  • 日本形成外科学会:一般の方向けの「形成外科で扱う疾患」に、先天性眼瞼下垂と加齢性眼瞼下垂の項目があります
  • 日本眼形成再建外科学会:先天性眼瞼下垂について、「視機能の評価や合併症の有無とも合わせて眼科を受診して手術の必要性や時期について判断してもらう方が良いです。」と書いています

美容外科のクリニックで受ける場合は、後で見るとおり自由診療になることを公式サイトに書いている院が多くあります。どの診療科・医療機関で受けるかは、保険診療を希望するかどうかも含めて、受診先で相談することになります。

美容外科の自由診療の料金

5院の公式サイトで、眼瞼下垂の施術ページと料金表を確かめました。自由診療は健康保険が使えないため、料金は全額自己負担です。また、日本形成外科学会のページにあるとおり、「自費診療の料金は各施設で自由に決めることができますので、各々の施設で異なります。」

〔表2〕美容外科5院の眼瞼下垂のメニューと料金(各院の公式サイトの通常価格・2026年10月29日確認)
院メニュー両目片目税の表示
湘南美容クリニック眼瞼下垂(挙筋短縮術・切開)380,410円227,630円料金一覧に「アフターケア代・薬代・消費税などすべて込みの料金」と記載。真崎式のページは各金額に税込と記載
湘南美容クリニック眼瞼下垂(顕微鏡下・新宿本院限定)592,000円記載なし
湘南美容クリニック眼瞼下垂+二重435,680円259,380円
湘南美容クリニック眼瞼下垂+二重(顕微鏡下・新宿本院限定)664,000円記載なし
湘南美容クリニック切らない眼瞼下垂 真崎式(糸)368,000円220,800円
TCB東京中央美容外科眼瞼挙筋前転術切開法380,500円(両目・片目の別の記載なし)料金表に「料金表示はすべて税込み価格表示」と記載
TCB東京中央美容外科眼瞼挙筋前転術切開法スーパーナチュラル507,300円(同上)
TCB東京中央美容外科挙筋前転法(クイックデカ目術・糸)240,000円・299,560円・449,560円(ナチュラル・エタニティ・プレミアムエタニティ。同上)
品川美容外科「二重・目元施術 料金表一覧」に眼瞼下垂の項目を見つけられませんでした。「眼瞼下垂手術(切開法)」のページだった /eye_kasui/ は、確認日には「まぶたリフト(切らないまぶたのたるみ取り)」のページへ移動していました
もとび美容外科クリニック切らない眼瞼下垂148,000円(両目・片目の別の記載なし)料金一覧に税の記載なし。症例写真の欄は「(税込)」、支払いのよくある質問は「価格表に記載してる料金プラス消費税」と書いており、記載が分かれています
もとび美容外科クリニック切らない眼瞼下垂プレミアム(眼瞼下垂+二重埋没法)188,000円(同上)
もとび美容外科クリニック二重全切開+眼瞼下垂(挙筋前転術)448,000円(同上)
もとび美容外科クリニック部分切開+眼瞼下垂492,800円(同上)
ガーデンクリニック切開式眼瞼下垂手術440,000円(両目・片目の別の記載なし)料金表の各金額に「(税込)」と記載
ガーデンクリニック埋没式眼瞼下垂手術220,000円(同上)
ガーデンクリニック全切開+挙筋短縮660,000円(同上)

表2の通常価格のほかに、モニター価格やキャンペーンの価格を出している院もあります(確認日の表示)。

  • 湘南美容クリニック:眼瞼下垂(切開)の両目のモニター価格266,280円。切らない眼瞼下垂 真崎式は、両目のモニター価格331,200円・スタートキャンペーンのモニター価格184,000円(キャンペーン番号100-0478)、片目のモニター価格198,720円・スタートキャンペーンのモニター価格110,400円(同100-0479)。真崎式で二重ラインの調整を同時に行う場合は、両目+30,000円・片目+18,000円。料金表には「二重埋没プレミアムドクターはキャンペーン対象外」とあります。ほかに信州大式 眼瞼下垂手術(両目435,690円・片目259,390円)と、ROOF切除の追加(+94,450円)が載っています
  • もとび美容外科クリニック:モニター価格は、切らない眼瞼下垂118,000円・切らない眼瞼下垂プレミアム158,000円・二重全切開+眼瞼下垂398,000円。眼窩脂肪引き下げ固定の追加は+50,000円。経結膜的眼瞼下垂の施術ページには料金の見出しがありますが、金額の記載を見つけられませんでした(料金一覧の眼瞼下垂の欄にも載っていません)。料金一覧には「院長指名の手術・処置は、別途手数料がかかります。」とあります

同じ「眼瞼下垂」でも、切開する方法と糸で行う方法、二重の手術と組み合わせるかどうかで料金が大きく違います。また、TCB・もとび・ガーデンの料金表には、両目の料金か片目の料金かの記載を見つけられませんでした。受ける前に、見積もりが両目か片目か、麻酔代・薬代が含まれるかを院に確かめる必要があります(ガーデンクリニックの料金表の注記には「別途麻酔代が必要になる場合がございます」とあります)。

埋没法・切開法の二重の手術そのものの料金は、二重埋没の料金比較と埋没と切開の違いの記事にまとめています。

各院の公式サイトにある、保険についての記載

〔表3〕5院の公式サイトにある眼瞼下垂の保険診療・自由診療についての記載(2026年10月29日確認)
院公式サイトの記載掲載ページ
湘南美容クリニック「切らない眼瞼下垂 真崎式は自由診療となります。保険診療をご希望の場合は、切開を伴う手術が必要です。」/コラムの注記「※湘南美容クリニックの美容整形・美容外科手術は健康保険適用外となります。」。切開の眼瞼下垂のページには、保険についての記載を見つけられませんでした切らない眼瞼下垂 真崎式(よくある質問)・コラム「二重整形と眼瞼下垂の違いとは?」・眼瞼下垂
TCB東京中央美容外科挙筋前転法(クイックデカ目術)のよくある質問で、眼瞼下垂と診断されて見えにくさを改善するために受ける場合は保険が適用される可能性があるとしたうえで、「ただし、当院は美容を目的とした施術を提供しているため、自由診療となり保険が適用されません。」挙筋前転法(クイックデカ目術)
品川美容外科眼瞼下垂の料金・施術ページを見つけられなかったため、保険についての記載も確認できませんでした二重・目元施術 料金表一覧
もとび美容外科クリニック支払いのよくある質問「保険適用になりますか?」への答えとして「保険は適用外となります。」よくある質問(支払い)
ガーデンクリニック料金表の注記「※当クリニックの治療は公的保険適用対象外になります。」眼瞼下垂術

TCBの眼瞼下垂手術(切開法)のページや、もとびの全切開+眼瞼下垂のページには、保険診療と自費診療(自由診療)の違いを説明する節があります。ただし、これらは各院の考え方の説明で、保険の対象になるかどうかの基準を示す公的な資料ではありません。保険の考え方は、上の学会の説明と点数表で確かめてください。

自由診療の主なリスク・ダウンタイムの院の記載

自由診療の手術でも、保険診療の手術でも、手術にはリスクがあります。各院が施術ページに書いているダウンタイムとリスクの記載は次のとおりです(院の記載の要約で、すべての人に当てはまるものではありません)。

〔表4〕各院の施術ページにある施術時間・ダウンタイム・抜糸・リスクの記載(2026年10月29日確認)
院・メニュー施術時間ダウンタイム・抜糸院が挙げる副作用・リスク
湘南美容クリニック 眼瞼下垂(切開)120分ダウンタイム3〜4週間、抜糸5〜7日目、通院1〜2回だるさや熱感、頭痛、蕁麻疹、痒み、むくみ、発熱などが生じる場合がある
湘南美容クリニック 切らない眼瞼下垂 真崎式20〜30分程度腫れは通常数日から1週間程度、内出血は数日程度。抜糸は不要むくみ・内出血・目がゴロゴロする・見え方の変化・思ったより目の開きがよくならない・左右差など
TCB 眼瞼挙筋前転術切開法30〜50分ほど手術から1週間を目処に抜糸。腫れは翌日がピークで、1ヶ月程度で自然に仕上がると説明腫れ・内出血・傷跡の赤み(2〜3か月かけて目立たなくなると説明)
TCB 挙筋前転法(クイックデカ目術)20分程度腫れ・内出血・痛み1〜2週間程度、通院なし薬剤アレルギー、出血、感染、目の乾きなど
もとび 切らない眼瞼下垂記載を見つけられませんでしたダウンタイムは1週間ほどと説明一時的な腫れや内出血、まぶたのむくみ、後戻りのリスク(症例写真の欄の記載)
もとび 全切開+眼瞼下垂(挙筋前転術)記載を見つけられませんでした抜糸まで1週間はメイクができないと説明切らない方法よりダウンタイムが長引く、ドライアイの方は悪化のリスクがあるなど
ガーデンクリニック 眼瞼下垂術片側約30分5〜7日目に抜糸。おおまかな腫れは1か月、完全に引くには2〜3か月と説明施術ページに眼瞼下垂の手術のリスクの一覧は見つけられませんでした

保証は、湘南美容クリニックが眼瞼下垂(切開)に、1年間は「不整、左右差があり医師が必要と判断した再施術」、3年間は「再下垂が発生し医師が必要と判断した場合、施術から3年間無料で再施術を行います」を、切らない眼瞼下垂 真崎式に「1年間:糸を外す」を掲げています。TCBのクイックデカ目術はメニューごとに5年・10年・永久の保証期間を示しています。もとびとガーデンは、眼瞼下垂の施術ごとの保証期間の記載を見つけられませんでした(もとびは施術ページ・料金一覧・当院が選ばれる理由、ガーデンは眼瞼下垂術のページを読みました)。保証の対象と条件は、契約の前に書面で確かめる必要があります。

保険診療と自由診療の違い

〔表5〕眼瞼下垂の手術の保険診療と自由診療の違い(2026年10月29日確認)
項目保険診療自由診療(美容外科など)
目的病気による障害の治療(日本形成外科学会の説明)美容上の理由による手術も含む。健康保険は効かない(同)
費用の決まり方診療報酬点数表で全国一律。窓口の負担は原則1〜3割。高額療養費制度の対象各院が自由に決める(日本形成外科学会の説明)。全額自己負担
手術の名前点数表では「K219 眼瞼下垂症手術」の眼瞼挙筋前転法・筋膜移植法・その他のもの院ごとのメニュー名(挙筋短縮術・眼瞼挙筋前転術切開法・切らない眼瞼下垂・埋没式眼瞼下垂手術など)。二重の手術との組み合わせもある
手術料の目安眼瞼挙筋前転法の手術料は、3割負担で片目21,600円・両目43,200円(当編集部の計算。診察・検査・麻酔・薬などは別)4院の通常価格で148,000〜664,000円(両目・片目・税の表示は院ごとに違う)
受けられるかどうか医療機関での診断で決まる。すべての眼瞼下垂が手術の適応になるわけではない(日本眼科学会の解説)院の診察・カウンセリングで決まる
院の選び方の確かめ方その医療機関が保険診療で眼瞼下垂の手術を行っているか。自費診療のみの施設もある(日本形成外科学会の説明)料金が両目か片目か、麻酔代・薬代・抜糸・再診が含まれるか、保証の範囲、キャンセルの扱い

埋没・二重切開・眉下切開と眼瞼下垂の手術の関係

  • 二重まぶたの手術:日本形成外科学会は、二重まぶたの手術を健康保険が効かない美容外科の手術の例に挙げています。美容外科のメニューには「眼瞼下垂+二重」「二重全切開+眼瞼下垂」のように組み合わせたものがあり、表2のとおり眼瞼下垂だけのメニューより高く設定されている院があります
  • 埋没法(糸で行う方法)との違い:TCBは、眼瞼下垂手術(切開法)はまぶたのたるみの原因となっている腱膜などを一部切開して短くする手術、クイックデカ目は切開せずに上眼瞼挙筋を糸で縫い縮める施術と説明しています。湘南の真崎式、もとびの切らない眼瞼下垂、ガーデンの埋没式眼瞼下垂手術も、メニュー名のとおり切開しない方法です。湘南は真崎式を自由診療とし、保険診療を希望する場合は切開を伴う手術が必要と書いています
  • 眉下切開との違い:日本形成外科学会は、加齢性眼瞼下垂の治療法の1つとして余剰皮膚切除術を挙げ、「上眼瞼皮膚を切除する場合と、眉毛下で皮膚を切除する場合があります。」と説明しています。挙筋前転術については「上まぶたの皮膚を切開し、たるんだ腱膜や筋肉を前方に引っ張り、糸で瞼板に縫い付けます。」と説明しています。どちらが自分の状態に合うかは、診察で決まります

民間の医療保険の手術給付金は使える?

生命保険会社などの民間の医療保険に「手術給付金」がある場合、給付の対象になるかどうかは契約の内容によって決まります。保険診療か自由診療か、どの手術を受けたかによって扱いが変わることもあるため、契約している保険会社に確かめてください。当編集部は個別の契約について判断できません。

受診の前に確かめたいこと

  • 受診先が眼瞼下垂の手術を保険診療で行っているか。自費診療のみの施設では、保険の対象になる状態でも自由診療の料金になります
  • 自分のまぶたの状態の診断。保険の対象になるか、手術が必要かどうかは、医療機関での診断で決まります
  • 自由診療を選ぶ場合は、見積もりが両目か片目か、総額に何が含まれるか。麻酔代・薬代・抜糸・再診の扱いと、保証の範囲を書面で確かめます
  • 民間の医療保険に入っている場合は、手術給付金の対象か。契約している保険会社に確かめます

※上記は公開情報から整理した一般的な確認項目です。治療の必要性や方法は、必ず医師にご相談ください。

両院の眼瞼下垂のメニューは自由診療で、保険は使えないと各院が書いています。保険の対象になるかは医師の診断で決まります。腫れ・内出血・左右差などのリスクは各院の施術ページに書かれています。

よくある質問

眼瞼下垂の手術は保険適用でいくらですか?

診療報酬点数表の「K219 眼瞼下垂症手術 1 眼瞼挙筋前転法」は片側7,200点です。1点10円で計算すると手術料は片目72,000円で、3割負担なら片目21,600円、両目43,200円です(当編集部の計算)。初診料・検査・麻酔・薬などは別にかかるため、窓口で支払う総額ではありません。

眼瞼下垂の手術は何科で受けますか?

日本眼科学会と日本形成外科学会の両方が、一般向けに眼瞼下垂の解説を公開しています。保険診療を希望する場合は、その医療機関が眼瞼下垂の手術を保険診療で行っているかを確かめる必要があります。美容外科のクリニックでは、TCB・もとび・ガーデンのように自院の治療を保険の対象外と書いている院があります。

片目だけ手術を受けることはできますか?

点数表のK219の点数は片側ごとの点数です。美容外科では、湘南美容クリニックが片目の料金を載せています。TCBは片目だけの手術も可能としたうえで、「明らかに片目しか発症してない場合を除いて、両目同時の手術を推奨しています。」と書いています。自分の場合にどうするかは、診察で相談することになります。

埋没法(切らない方法)でも保険は使えますか?

湘南美容クリニックは、切らない眼瞼下垂 真崎式を自由診療とし、保険診療を希望する場合は切開を伴う手術が必要と書いています。点数表には美容外科のメニュー名は書かれておらず、どの手術を保険診療で行うかは医療機関が判断します。

手術のあと何日くらい休みますか?

当編集部は休む日数を判断できません。各院の施術ページには、切開の方法で抜糸が5〜7日目(湘南・ガーデン)、1週間を目処(TCB)といった記載があり、腫れの期間の説明も院ごとに違います(表4)。仕事や予定との兼ね合いは、受診先で確かめてください。

出典

本記事はクリニックタイムズ編集部が公的機関の資料と各院の公式サイトの公開情報をもとに作成しました。掲載内容は確認日時点のものであり、施術の受診を推奨・保証するものではありません。